2010/07/05
夏の日に我想う。

あたしが羊のしっぽを細々と名乗りはじめて、そろそろ10年になる。劇団という具体的な芝居作りをはじめて、7年目だ。七年前は旗揚げ公演の準備をはじ め、出演交渉をはじめていた。そして、毎年年末になると台本を書き上げ、翌年の夏を目指して準備しての毎年だった。思いがけないバッシングで公演を中止し た夏は膝を抱えて過ぎるのを待った。今年は台本も去年思い切りよくマリーを美少年に殺させてしまったので、そろそろあたしの書きたい世界に移行して仕上げ ていた。ある芝居に出ないかと声がかかり、あっと言う間にその話は消えた。その頃、随分あたしの劇団旗揚げを励まし、待ってくれていた岸田理生さんを偲ぶ フェスティバルの1本の制作を頼まれた。やってみようかと想った。直感的に。
寺山の命日が5月、理生さんの命日が6月。いろんな想いの中で今年の夏は理生作品「草迷宮」で終えた。他のリオフェスも観た。そして、夏の暑さが刺激的になってきた7月、稽古をしていない毎日に悶々としてしまう。どうして稽古がないの?と毎朝涙が出る。
会う人が決まり台詞のように「今年はいつ?」と問いかけてくる。実は「しまった」と想っているのだ。何とか切り替えていこう。来年の夏、あたしのリアリズムアングラを開花させよう。
月曜日は開かれた稽古場だった。参加者2名だったので、ダメだしを存分にして稽古を進めた。稽古は繰り返すしかない。非常に個人的レベルの稽古日記になるので、稽古内容のみ記録として記す。
発語による発声と反応。
5つの感情表現。
感情表現によるシーン創り。
身体表現のための歩行。
身体表現による発語と反応。劇的空間作りの課題。
懇願のシーン創り。
相関図。

劇的な稽古がしたい。あたしは教えるのは苦手。各位、役者として稽古場に来て欲しい。