2010/07/12
自己鍛錬す

今週からピンターの稽古が始まる。自主稽古は抜かりなく続けてきたので、最終調整中。もちろん、これは演出との稽古に入る前の確認という調整だが。ここから、さらに細かい稽古を重ねて、演出と力を合わせてピンポイントの方向を探していく。本番初日まで。
今回の開かれた稽古場は参加者がいないならと自己鍛錬のメニューをいくつか。
稽古場に到着、誰もこない。今回はしめた!である。笑。
発声。四股発声。感情表現。そして、レビューのためのスケッチ2本の稽古を繰り返した。特に特別提供を10本。ピンターも結局リアリズムなのだけれど、その「加減」がこれからの勝負処ではないかと想う。
ピンターにはかなり「笑い」の要素があるので、その笑いをどのようにして観客から引きだすかってところで悩み中かもしれない。
しかし、されど、基本はリアリズムでいきたいね。ものすごく興味があるのか、どれくらい枯渇しているのか、飢えているのか、そんなところのリアリズム。あたしのリアリズムでは頭打ちな感じなのである。
もう一本も相手役を想定してやってはみた。ただ、まだ辰巳さん、見た目がさんと一度も稽古をしていないので、2回程度にしておいた。見た目がさんのリアリズムな反応を想定して。
こちらはどうしてもやりたいことがあるので、さて、これをどんな「加減」で演出に通していくかな。
感情表現は繰り返してきたが、それをあたしはこうして表現していきたいということを1本まとめてみた。見学のDさんが「あ〜、なるほど」と言っていた。そ う、つまり、リアルな生の感情を見せても観客はしんどいだけだし、究極ナルシズムなのだ。それをどういう形にして表現として観せるか、だと考えてきた。感 情が動くことは絶対条件ではあるが。強い怒り、哀しみ、諦め、号泣までを表現した。
以上。
301歳になった。さらに精進あるのみ、前進あるのみ。
筋肉を磨く。