2010/07/26
表現していく。

雨が少し。稽古場。参加者3名、見学2名の開かれた稽古場。心や身体を自由にする、リラックスするだけではダメだ。表現していくことに着眼していく。感情 を動かす。それをどのように伝えていくかということなのだ。面白い、つまり興味深くなければ、観客を惹きつけることはできないのだと想う。
ずっと続けてきた「歩く」を表現してみる。最終的には身体表現、つまり全身で「歩き」たい。今日の稽古は遅刻者ばかりで行きつ、戻りつ。初っ端から参加の M本は繰り返したことで掴めたものを大事に繋げてほしい。
1本目。歩くという表現ばかりになり、内面が消えてしまった。息づかいや声がきこえてこない。2本目。あたしも参加する。これは動画で帰宅後にチェック。 反応が加わり、M本の自由さを感じた。
続いて、感情表現5つの感情。ここでも表現することを求める。感情の持続、感情の切り替え。M本。感情のピークまでの助走が長い。強い怒りのピークから始 まるといい。深い哀しみ。叫びになるよりも哀しみの深さではないか?喜び、笑いではなく、幸福感やら満足感やら。絶望。もっと落ちてほしいものだ。そこか らの発狂。とことん落ちきらないと発狂が生まれてこない。
Hろ到着。「歩く」3本目。Hろの身体表現は素晴らしいのだけれど、今日は全体的に身体の切れが悪かった。
Hろ、M本。5つの感情。感情をぶつけあい、発狂でピークを創る課題。ぶつけあう時の距離感が近い。役者の生理としてはやりやすいが、表現としては見えず らい。深い哀しみの共有ができなかった。喜びが笑いの共有になってしまう。そこからふたりともトーンダウンしてしまった。無理無理の発狂で上がりきらず。 アドバイス。
発狂からの大破滅。感情が身体表現となっていくと見応えがある。このふたりには可能性を感じる。武器にしたいね。ただ、今回はHろの切れがいまひとつ。
感情と身体の表現による「追い詰められる」M本、Hろ、あたし。これは動画を上げる。それぞれに検証をどうぞ。感情が持続して、それをさらに表現するの だ。
役作りのための課題。1本。そこへMケル参加。また戻す。役作りのための役指定、シーン作り。Mケルが面白い。Hろは持続力が出てきた。M本、いい目をす る。それが本番になぜ消えるかな?課題、課題。
似て非なる役を提出してみる。役柄をどこで掴まえるか、これはどの役に出逢っても大事なポイントだとあたし自身も思う。
歩きや声や即興の場合の言葉選び。Mケルの歩き、もっともっと研究しよう。
最後のシーンのHろがよかった。
最後は恒例相関図からの身体表現。表現ということを考えると、あたしはこういうところにたどり着きたいわけだ。
初挑戦。リアリズムからの表現への切り替わり。表現になったところに音を入れて貰う。Hろ、Mケル、リアリズムのダメだしはあったが、なかなか面白くでき た。今度はそれぞれのその感情+身体表現の決着までつけていけるといいと想う。
以上。やりたいことはたくさんある。求めていきたい。叶えてほしい。自信をもって、存在していける役者として一生やっていきたいじゃない?
動画上げます。よろしければ、感想を忌憚なく。