2010/08/30
稽古のための稽古による稽古の記録

ピンター、レヴュー・スケッチ集の稽古から局に向かい、衣裳探しして、北区からの長い時間終了した。稽古の前も稽古中も稽古のあとも芝居のことを考え続け る。愉しい。今日の稽古はあたしの出演作品は1本だけだったが、ミザンスの関係から出ている場面がたくさんあるので、少しずつ埋まる。他の作品の稽古が繰 り返されている間、居方をたくさん探らせて貰えた。
時間の関係で、あたしひとりの特別提供はできなかったが、ここから次の作品への繋がりは稽古できたので、少し特別提供の稽古にも影響した。あたしにとっては濃いいい稽古だったな。
しかし、稽古態度というのか、ダメの聞き方というのか、芝居を創る稽古場にはルールがあると想う。その点にもの申す的な。
昨日は開かれた稽古場だった。言っちゃえば稽古の応酬で容量オーバーになりそうだが、こんなときこそ踏ん張って、新しい課題も3本も作っていった。
本番の稽古に入るM本、女優Y子、ここでドカンと飛ばせたいMケル、3人のために。そして、あたし自身のために、音を創るDぶちゃんのために。
皆で上がっていきたい。
ところが、Mケルかなりの遅刻。連続した感情から号泣までの秘技逃す。バカもん。M本、Y子、見事に涙。
音と身体表現に言葉を合わせてみる。言葉は正確に記憶してもらうことで叶う、あたしの目指す不協和の協和。今度は本公演で形にしたいので、そのために。マリーは殺してしまったが、このテーマはまだまだ殺せないのだ。
奇妙な部屋、そこからの結末。
恒例相関図。情欲。衝動。
それぞれに話、ダメ出ししたので、今回も内容のみ記す。
未完成ではあるけれど、完成度の高いいい稽古になった。Y子がやっと女優になりはじめている。Mカル、なんていい表情なんだろう。コンパクトな身体も自由でよかった。M本、もう少し鍛えて次へ送り出したいな。山田ジャパン、公演多すぎない?笑。
今回のピンター、手強い。だからこそ、面白い。稽古と稽古の間にやれることがてんこもりある。
明日は制作さんとして一日走る日。バランス崩してでもいいから、役者も制作もフル稼働でいく。終わったら稽古場に戻って、稽古するんだ。
神様がくれたいつまでも追い続けることができるもの、それがあたしにとっての芝居。夢中になれる。なんて、素敵な人生。
そうそう、案内もまだなのに、チケットを申し込んでくれる女友達たち、感謝してる。観に行ってよかったと想って貰えるますように。自力他力両本願なり〜。