2008/02/11
砕けて、はじけて、溶け合って

本日、ピッグ・イン・ザ・ミドルの稽古場にいく。両国のシアターXギャラリーにて。歩いていると今、スタッフを入れさせて頂いている座組の代表Hさんから電話。ずっと旅回りの毎日だったので、久しぶりにおしゃべりする。いろいろと苦労もあるけど、やってよかったよ、と声が弾む。ほんと、良かった。後は振り込みの事務的な確認をする。唇?んだり、みじめだったり、いろんなことがあったけれど、お仕事をいただけてありがとう。稽古は、リーディングという公演形態なので、まだ出演者4人、イスに座っての本読み、しかし、本読み=リーディングではないところが難しいところだな。テクニックも必要だけど、やっぱり心だ。と今日も想う。稽古場ではチケットバック等事務的なお話をする。アットホームにやっていきたいと切に願う。
帰り道、演出のN見ちゃんの誕生日に気づく。両国のホテルの喫茶室で軽くお祝いを。お互いにあとの予定あり、つかのまのおしゃべり。娘のよう。気弱にならないでね。がんばれ。
隣の駅まで移動、「開かれた稽古場」開始。本日の参加者 11名。歩く、声を出す。飛ばしていく。声を連動させる。イメージを持って歩く。怒りを持って歩く。怒りを持って歩く俳優に、絡んでいく。一人ずつ全員で。摩擦熱のようなシーンがほしい。人の感情が渦になれば、感情の竜巻が起きるのだ。2連発。発火点になったY山くん、Sの怒りが凝縮されていてよかった。Y山くんに前回呈した集中がみえた。さらに極めていきたい。怒りを爆発させる、怒りが湧き上がる身体、怒りから発する声。そこには真実の叫びが見えるのだ。 Nちゃんの顔が野獣のようだ。いい。合わせ鏡で見せてあげたい。Mもと いい。次から次に眠っていたものが出てくる。Tま、とても表情が豊かだ。この俳優の心の豊かさだと想う。ひねくれずにやってほしい。
愛情の伝達、今日は秋波というものを課題とする。言葉自体が伝わっていかない。たとえて、色気とか?とかみ砕いてみる。
強い愛情表現。N山さんがやっと自然に動く。余計な言葉を取り上げていこうと想う。まずはここからだ。H野さん、ふつふつと派手ではない感情だが、感情を大事に育んでいい。こういうことが大事。コツコツと積み上げることだ。丁寧な掴むことだ。Tえを今日は受け手にしてみる。相手からこぼれる感情をキャッチすること。引き出そうとするものが見える。これは媚びだ。媚びずに受け止めればいい。Eなも受け手に回してみる。心の揺れがとてもよく見える。
水のように漂える。これは財産だよ。Tま、まっすぐに愛してみてよ。今日はそれだけ。
どうしても必要なお金を借りる。必死になったとき、人の気持ちはどう動くか。どう計算高く動くか、どう弱音があふれ出るか。それを感じてほしかった訓練。エチュード 7連発。同じ俳優で相手を変えて、3連発。
う〜ん、これは消化不良。またやってみよう。
音と共存する。身体表現。まず、音に合わせて歩く。単純で取りやすいリズムの曲、ルー・リード選曲。どうにもリズムに乗れない。歩くことの発展したものが踊りであり、身体表現なのだよ。
音を身体に取り入れる訓練。あたしの目指すところは、没頭、陶酔、真空の状態だ。聴覚だけで動く身体だ。少しずつ、音が身体に入る人、Mもと、Nちゃん、Tま。Eりかは音と融合して、どんどん違う世界にいく。これもありかもしれない。Tえはお利口に分析しすぎ。どれもこれもと欲張りに貪欲にいってほしい。時間はすぐに過ぎるよ。初参加のS川くん、どれもこれも手探りながら、何とか開放していこうとしている。まずはその気持ちだ。けれど、だれもが今であり、遠慮はいらないはず。積極的に刺激を求め、刺激を与えることがもっと意識としてほしい。
腹筋強化による発声、声を受け渡していく。共同作業だ。声は強くなってきた。もっと鍛えていこう。声の果てしない可能性を感じた。終わりはないな。あたしも鍛え続けよう。声の、含む身体の増幅。歩きながら、果てしなく膨張していくイメージ。まあまあ。
号泣エリア。一斉にイメージを持ち、号泣から狂乱まで。全員で。いいね、これ。泣けるようになってきた。3連発。きつかったね、ごめんなさい。
初参加のS川くん、次回には泣けるようになるだろうか。H野さん、感情が湧き上がるのを待つ。3回目でようやく。これは回数を重ねて、瞬間で泣けるところまでいきたいのだ。
号泣エリアを解き、そこからそれぞれにシーンを創る。途中中座して、欠けてしまったので、割愛。ひとり、ふたりと広がり、シーンも広がったか?
さらにそのまま、精神病院エチュード。今日は、ひとり俳優を俳優として、精神病院に潜入させてみた。他者を客観的に見るため。シーンとしてはおもしろくなってきた。俳優役を変えて、3連発。今日、冷静に見た他者を参考に次回に活かしてほしい。
最後は嬌声。叫声。悲鳴。
よし、皆、いい声が出てる。