2010/12/13
燃えさかる火の玉より熱いマグマのような火種でありたいと、そんなことを想うこの頃

月曜日は開かれた稽古場だ。もう身体に染みついてきた習慣だ。来年からのピンター研究会のその後はと言えば、実にいい反応が返ってきて、愉しみなメンバー 構成となった。信念をもってすれば通じるってことかな、と嬉しい。力のある役者たちばかりのメンバーとなったので、あたしも真摯に鍛えて、さらなる面白い 役者になりたい。ピンター研究会のメンバーも揃い、実に爽やかな気分の月曜日になった。
雨。稽古場に行く。受験期に入った娘もやってくる。彼女にとってここがどういう影響を与えるのか、つゆ知らねど、彼女もよく通っている。参加者3名、見学 1名で開始。数日後の本番を控えたY子の参加表明があったので、そろそろ時間を掛けて取り組みたかった身体表現による会話の課題を1時間。Dぶさんの音創 りの情熱が落ちているので、哀しいところだが、これまでに創ってくれた曲もたくさんあるので、その中の3曲を使用した。身体と役者の音による表現として。 会話である。日常から飛び抜けたところにいきたい。あたしは常にそこを目指してきた。ダンサーであるY子の自由はきっと身体からだろうと考えもした。1作 品目。ギスギスしながらも、次第に自由になっていく。M本も表現する力をつけてきた。ダメだしとヒントとシーンの流れを伝え、2作品目。Y子の心はまだま だ頑固であるが、少しずつ少しずつ変化していく。M本に対しては細かいアドバイスを重ねた。
続いて「求愛」の身体表現。音だしをHなに委ねる。なかなかのセンスだ。驚いた。最後の抱擁がはっきりしなかった。内部の火なのだよね。
Mケル参加で「従属」の身体表現。従属する、従属させるの説明をする。なかなかの仕上がり。Mケルのグローバルな表現力が愉しみな成果だった。
Y子には身体表現のダメだしをしてみる。本番に活かしてほしい。
そこから、シーン作りに移行。「従属」(箱の世界)のシーン作りを試みた。
2組、2連発ずつ。屋根裏の散歩者として残りの役者も参加する。
反応していくことありき、ではなく、反応させていくこと、だと想う。うまくいかなかった。再度挑戦していきたい。
懇願、煽り連発30。間髪入れず繰り返してみた。特筆すべき瞬間がないのは、いただけないね。瞬発力が足りない。Y子、感情の切り替えと感情のストリップにこれから本気で取り組みたいところだ。
M本、空気を変えてしまうくらいの本物でいてくれよ。ダメ。
告白。このところ続けている。告白に対しての揶揄。これも空回りする、締まっていきたいのに。心の吐露。ブレーキをかけていてはいいものは生まれない。
Y談。ともかく、Y談とはなんぞやが続き、うんざり。助走なんて観客に見せるのか?YきとM本のあの最高のシーンはどこへいったのか。あれはよかったのに。
M本、空気を変えてくれよ。
最後に恒例相関図。そこに観たいのは激しい愛情。う〜む、不発。
日常の感情をもっともっと大事にしないと舞台の上の感情も沈滞してしまうのだよ。
こういう稽古もある。今回の収穫は身体表現のみ。
諦めず、精進あるのみ。マグマのような表現がみせたい。観たい。演りたい。