2010/12/20
春弥生のキャスティングは順調で大満足です。あたし自身が愉しみだもの。

日曜日を返上して、ジャンヌダルクを観劇する。フランス革命勃発の日に産まれたあたしは、小さい頃から何故かジャンヌダルクの生まれ変わりだと思い込んで いた。アヌイのひばりを演りたかったなあ。赤坂の劇場で観たジャンヌダルクの堀北真希ちゃんはストレートでよかった。客席に役者が何十と居るのだけれど、 さぼるな〜という声量、居ずまいでがっかり。人数がもったいないし、観客席を安易に使うなと想ったりした。それにしても大人数羨ましいな、と同行の娘に 言ったら、「うちの方がいい。人数じゃない」と即答。ちょッぴり嬉しかったな。急遽決まったキャスティングの待ち合わせのため、1幕で退散となり、続きが 観たかった。トップガールズで探し続けていた女優さんと出逢った話は書いたが、どうしてもこの女優さんに演っていただきたいと願い、新宿に走り、演出に引 き合わせた。10年来お世話になっている先生のお顔は、少しは読めるようになった。彼女の顔をみた先生のお顔を盗み見て、ニンマリ。お、うまくいくぞ、と 予感する。
しばしの雑談の後、先生がすぐに台本を手にして、彼女に渡してくださった。所用のある先生は退席なさり、憧れの女優さんと30年の時を遡る。寺山さんや天井桟敷館や彼女の昔の劇団の話をさせてもらって、夢心地だった。いいなあ〜。
月曜日、またしても開かれた稽古場の前に2人のキャスティングが決まる。安堵。そして、そして、日曜日にお願いしていたかんこさんから返事がくる。こちらも決まり。最高。大好きな役者さんふたりが夫婦になった。幸せな気分。
さて、開かれた稽古場。今年もあと2回となったので、今回は1000本ノックだ。感情の訓練、身体表現をとことん。シーン構築をとことん。M本、Mケル、 いい役者になれ。絶対なれ。と厳しい稽古になったと想うが、2人とも結果をみせてくれた。気持ちがいい。息があがりながらも踊り続け、感情を動かし続け た。密度の高い稽古だった。
あとは来週でさらに鍛えてみたい。新年をまた新たな心持ちで迎えられるように。松本の表情から作りものが削ぎ落ちて、マイケルの表情が自信に溢れてきた。
まだまだいける。細かい稽古内容は細かい稽古だったので、書きませんが。
シーン作りについてだけ記す。嘘をつく、しらばっくれる、嘘を見抜く、嘘がばれる。人間の感情の綾が表現できるようになりたい。人間の感情の襞で観客の心 を動かしていきたい。それにしても、今年も1年マイケルはついてきたな。不思議な奴だ。というわけでマイケルには相方からご褒美が出た。よかったね。
もうすぐクリスマス。今年のイブは、宇宙で一番好きな若松武史さんの芝居を観ることにした。きっと素敵。きっと素敵なイブになる予定で。