2011/01/24
徒然なるまま、気の向くままに。

と日記を書こうとして、いけない、今週は稽古日記を書いていなかったと気付く。今は少人数4名くらいまでなので、それぞれにアドバイス、修正をしながら稽古を進められるので、後で読んでおいてねの日記を書かずに次の募集になってしまった。
ごめん。今週も感情を動かす訓練。いくつかの感情を繰り返すことで辿り着く感情を探る課題も入れてみた。これは初の試みであったので、あたしも参加してみた。
感情は予定調和ではいかない。予定調和が崩れた時に劇的瞬間が生まれていくに違いないと感じた。懇願とか謝罪とかのシーン創り。つまり、その態の持つ深み がない。心から詫びるとか心から願うとか。それが表現されていかないのであれば、それをわざわざ観せる必要がない。愛と憎しみは背中合わせである。愛とか 死を取り上げることに震えてほしい。
とにかくマイケルが面白い。突然劇的な表現をする。飽きずに10年続けてくれたら魔物になれると想うんだけれどね。
シーンに設定を投げてみた。役作りと台詞への布石として、今後は縛られたところからの羽ばたきを目指そうと想う。
はじめたばかりのMなは白紙の状態なので、彼女に合った色が滲み出るようにしていきたい。
M本については、別の稽古にも一緒に参加しているが、まさに今、本物になる肝心、エポックではないかと想う。
雰囲気ではなく、確かなものを掴んで表現できるようにならなければならない。書くこと、話すことに演劇語が滲むには、まだまだだね。
というわけで、木曜日はピンター研究会。前に35年探していたアングラの主演女優さんにやっと出逢えた話を書いた。そこからご縁ができて、彼女もこの研究 会に参加している。あんな風になりたいと憧れた女優さんはその延長線上の素敵な女優さんになっていて。今回は前から彼女にメールでお願いしておいた作品、 ふたり芝居を演らせてもらった。感動。読んでいる間、感触を逃がすまいとした。愉しかった。夜、もっと面白くしようね、とメールがきた。うん、喜んで。あ の頃のように見栄を切る彼女もまた観たい。けれど、基本はリアリズム。あの頃も今も実感のある演技があたしには素敵なんだな。何を演じていてもそこにその 女優がみえる。それがあたしの俳優論。演じ分けるなんて考えていない、そこには確かにその女優がいる。そういう女優さんなんだよな。コツコツと積み重ね て、オリジナルな芝居が創っていきたい。彼女とあたしでしか出せない色を調合していきたい。
これからが愉しみ。役者として参加しているときは他の目はつぶる。己の技を磨くためのみ。精進、精進。
さて、来週からITIリーディングイベントのそれぞれの座組の稽古がはじまる。
まずはピンターの沈黙の稽古はじめ。これには、武田光太郎さん、板津未来さんが出る。初日の稽古は拝見させていただくことになって、嬉しい。
月曜日は開かれた稽古場だよ。
日常訓練の習慣を身につけるために。
感情の振れ幅をもっともっとぐわんぐわん。