2011/07/25
継続は力なりが時につまらないことで揺らいだりする

開かれた稽古場。参加者初参加1名を含む5名、見学2名、音Dubさんにて開始。
今回も作品創り。
「いつか」作・演出森島朋美
出演 松本渉・マイケルリュー・小池博子・常
四股発声からの幕開き。
顔見せ。「いつか」の音声発声。あるいは、つぶやき。
ポージングには一定の時間、が欲しい。観客を惹きつける時間。
出逢いから別れ、喪失までの作品である。
身体表現による感情のやりとりがパントマイムになってしまい、いただけない。
愛情の伝達には、静と息づかいが欲しかった。
最後の激しい愛情表現、抱擁。役者たちのキモチのピークが来ないので、場面通しで激しい身体表現を指示出来なかった。
全体通して、感情を強く確かに抱くことが、中途半端に終わる。
まったく演劇初体験の常さんの心が動く瞬間はよいのだが、いかんせん、照れてしまっている。
疑惑、猜疑。
言葉の交換から身体表現。
諍い。
激しくなれと煽るが上がりきれなかった。
別れ。
喪失からの涙、徘徊。
「いつか」の言葉で、カットアウト。
今回は説明し、場面毎に進めるに終わった。

後半、遅れて参加のI川さんを入れて、
煽りと懇願 20連発。「いつか」のワードを入れてみる。
ネタに走った感じ。
ベットルーム。女優にカップルのシーンを求めるが立ち竦む。これでは、稽古にならないので、即、無対象にする。
H子、を繰り返すことでリアリズムにしていく。
I川さんから余計なウソを繰り返し、取り除く。
Jちゃんが素直で一番よかった。ただ、感情の強さが物足りないような気がした。何分、ここからのスタートなので、まずはよしかな。
Mケル、発見の瞬間が弱かったその後の攻撃は激しくて好きだった。
身体表現。最近音に拘り始めたDさんの音がいただけなかった。機械のトラブルは理由にしてほしくない。I川さんはゼロから取り組んでほしいと想った。
以上。
稽古後、見学をしていた人が役者だと知り、今日まで落ち込んだ。ある友人から紹介され、ある仕事に紹介したばかりの人で、その仕事の経過を伺うメールをしたら、「ご挨拶がてら開かれた稽古場に」と返事がきた。
その仕事はもちろん、スタッフハンドの仕事だったし、あたしは彼が役者だなんて知らなかった。
表現者の見学は断り続けてきた。最初の問い合わせで、「一度見学を」ときても、
参加者集めの為の方針変更はしたくなかったので、すべて断ってきた。それでも参加を選んだ人もそのまま来なかった人もいる。この稽古場をはじめて4年、これは絶対条件。
役者と名乗る者に見学を許してしまった己を恥じた。もちろん、稽古後まであたしは彼を役者とは知らなかったとは言え。
コツコツと積み重ねている。参加している役者たちもあたしの目からはっきり見えるいい成果を出してきている。
それは集中した目で見続けているあたしにしか見えない。それぞれのモチベーションで勝手な判断や評価をしてほしくない、参加して、ならどんな反論にも疑問 にも膝つき合わせて応えてきている。毎回毎回感触のアドバイスをメールでしている役者もいる。誰にもわからないだろうが、しくじった。
思考が止まり、感情が混線した。でも、はた、と想った。
役者なら役者と名乗るべきではなかったのか、と。
こういうことも起こるんだな。
他の稽古場の説明をされても、あたしには今は興味が湧かない。
そう、その稽古場には参加してみようと前から想っているので、参加したときまではニュートラルなのだ。
こんなことで傷つくのはアホらしいので、おしまいにする。
またコツコツと積み重ねる。
次回は「いつか」を完成させてみたい。