2011/10/24
「部屋」「祝宴」無事千穐楽。感謝。そして、日々残務中。そして、稽古。

連日満員御礼、チケットの申し込みを断ることが苦しいので、決断早く2日目には増席対応に切り替えて、さらに満員御礼の毎日となった。稽古場で創ってきた芝居に観客席のお客様が加わって、演劇は成立していくのだ。ありがとうございました。
打ち上げではちょっとしたネタ投入もして、翻訳のK志先生のお顔も破顔したところでお開き。なんとK志先生が4曲、ものまね入りで歌ってくださったカラオ ケの二次会も愉しかった。翌日から稽古もはじまるし、返し物もあるあたしは、まだまだ終われないと想いながらも歌い、踊り、息抜きできた。
衣裳を返し、整理し、洗濯し、片付けた。段ボールから冷凍した消えものの料理たちがどろどろで出てきてショックを受けて、泣けてきて中断。キモチを切り替えて、開かれた稽古場。
参加者3名。作品「渦」
作、演出 森島朋美 音即興 DubMasterX
出演 松本渉、玉井英棋、H子
1シーンずつ(そこは暗転)創る。途中止めて、繋げていく。
激怒のシーン。しかし、それは爆発するまでの感情を抑え続けるシーンである。
破壊音と共に、激怒。
そして、次第に身体表現となる。
暗転。
闘争。それは、激怒の連続である。
暗転。
いきなり明るく、さらに明るくなる。
歩く男女。取りたてられる男女のシーンが繰り返されてほしい。
暗転。
明かりが入ると規則的に歩く男女、規則的に立ち止まり、
出逢い、規則的に歩き出す。
出逢い、規則的に歩き出す。規則的歩き、別離。規則的に歩き、別離。
規則的に歩き、
消える。
明かりが入ると男女は舞台上を歩き、佇む。
破壊音。狂気の糸を引っぱる出来事の瞬間。
次第に次第に狂い始める。狂っていく。発狂する。
次第にそれは声だけの発狂の身体表現となり、
暗闇に包まれる。
客電。
静寂。

松本、英は素晴らしい。さらに極めていきたい。Hろは細かいリアリズムと感情について根気よく伝えていきたい。何かをするのではなく、溢れてくるのだ。
うちの稽古場作品は実に劇的だ。人間の、芝居が創っていきたいのだから。

続いて、奇妙な部屋。とてもよかった。あと1歩で、最初からあたしが辿り着きたい処にいけそう。英も巧くなり続けているな。
H子の発見が鈍かった。言葉で補うとよろしくないね。
最後は恒例相関図。発想がおもしろかったM本に、Hでが見事に応えた。H子の感情の動きも丁寧で途中まで順調だった。そこにHでの秀逸の愛情表現、涙。そ れをH子のしゃべりが遮ってしまった。残念。感度良く、心を柔らかく、反応しあっていければ、これもいい仕上がりになるだろう。
以上。

今日は高津に返し、家族に手伝って貰ったので、深大寺でおそば。愉しかった。
帰宅して、車の椅子をつけて、掃除して、洗濯して、片付けて。
いい座組で、出演者、スタッフ全員から丁寧なメールを貰った。こんなキモチのいい感じ、はじめて。みんな、ありがとう。さらに活躍を祈りつつ、終幕。