2011/10/31
日々雑感

ここに稽古日記やら所感を書き続けてきた。いきなり飛び出す絵本みたいな仕様になって、この改行なしのながーい記録を書く気が失せた。前回の稽古は「エ モーショナル マジック」という作品を引っ提げて臨む。出演 松本、玉井、小池 即興音 Dub.見学1名。晴れるような鮮やかな明かり、登場人物たちはそれぞれの死を迎える。太鼓の音の連打の中、それぞれは蘇生、あるいは誕生する。胎内でも あり、それは感情のはじまりであるのだ。胎児はやがて負の感情に包まれて歩き、ストップモーション。太鼓の連打。それは銃声なのか。血しぶきの中、彼らは 倒れて果てる。やがて、蘇生した彼らは、、、青春の憂鬱という一編の物語を奏ではじめ、次第にそれはシュプレヒコールとなって、響き渡る。壁か彼らを追い 込む。閉じ込められた彼らは何を見たのか。うめき声だけが延々と耳を刺す。戯曲はここまでの公開で。松本とひでの急速の進歩はこの作品をスタイリッシュで 熱い仕上がりにしてくれた。身体と心から溢れてくるものだけで繋がる作品である。ひろは感じる、こと以上の嘘がまだまだ邪魔をしている。
さらに、奇妙な部屋、連発により、混沌が少し。
さらにベットルーム連続。
最後は恒例相関図。
今回は暗転を使わない作品にしてみた。あたしも先へ先へ進まなければならない。
今週は昔の風の旅団の桜井さんがまだテントアングラを続けていることを街角の一枚のチラシで知り、観る。こうやって取りつかれていた時代、演劇がすべてを 占めていた時代、それが確かにそこにはあった。しかし、1日経ったあたしの心には何も残照がなかった。水紋のような、あたしはそんな芝居が創っていきた い。
前へ、前へ。進むしかないのだ。時代は変わるのだから、進むしかないのだね。