2012/03/19
節目に背筋を伸ばして。

先週もダッタン人の矢の如く過ぎた。今週は本番があるので、この稽古にも行ったり、準備をしたりで、やりくりした。
月曜日は200回という節目の開かれた稽古場だった。嘘による多面体人間を描いた新作「黒く塗れ」を細かく仕上げた。今回はしっかり創り込んで、誰にも言わないけれど、あたし自身の羅針盤をしっかり合わせて、また新たに舵を取りたかった。
と、女友達が花束を抱えて稽古を観にきてくれた。観客席にお客様が座ってくれたことは、あたしには何よりの励みだ。参加3名、見学2名。音 Dub
最初にこの稽古場は遅刻厳禁を謳い、長くそれを踏襲してきたはずだが、この1年くらい遅刻が増えている。ヨーイドンのスタートダッシュで稽古をしたいの で、遅刻は今後も心してほしい。訓練以前のルールとか人間関係は、一般社会よりももっと常識的であり、厳しいのがこの世界ではないか、と想う。
黒く塗れという音声から始まるこの物語は、嘘という行為と感情と理性を追いかけてみる。
小さな嘘を重ねて人は生きるのかもしれない。だが、たとえば、過去を真っ黒に塗りつぶした時、人は先へ進めるのか、先に進む時の心の闇。
それこそ、黒く塗られた闇なのではないか?と問いかけた。自己防衛のための嘘、他人を守る、あるいは救うための嘘。
優しい嘘は参加者の誰にも出来なかった。まず、人としての愛や優しさ、人としての許容量は見える。人間力を養い、魅力的な人になることではないか。
面白ければそれでいい。けれど、面白いことはそうそうない。
人間が傷つき、泣き叫き、助けてほしいとすがる弱さ。そんな世界を創りたかった。
Hでのがむしゃらな食いつきは心地よい。
残り時間で、「ベッドルーム」感情の解放。いつでも五臓六腑が見えるほどに解放できる姿、役者ならできてなんぼではないの?と想うわね。
次回はまた1回目、つまりここから新たな一歩。通過点に過ぎない。
精進する。精進してほしい。
少しずつ少しずつ開いた扉を閉じていくことがあたしの望み。
その隙間をかいくぐれる本物だけがここに集うようになるといいな。
そうそう、今回のラストの音、とてもよかった。名のある音のプロにあまりダメだしもできないらしいが、あたしはこれからも高きを目指していきたいのだ。

★感情を鍛える
★発想力を鍛える
★声を鍛える。
★自由な身体を手に入れる
★自由にそこに存在する。
★本物になる。
★日常訓練の習慣を身につける。
★参加自由
★参加費無料
★道場破り大歓迎。
★魅力ある役者に逢いたい。