2012/07/23
作品「組み込まれた家族の憂鬱かつ新鮮な景色と追憶と」 家族という単位の暗部を抉ってみた。

開かれた稽古場より帰宅。開始時間が1時間遅くなったので、稽古後に少し話し込んで食事をしたら、こんな午前様になるのね。
今回は参加者が二人だったので、音との絡みも含めて、じっくり創り直せた。家族の物語。即興性は大事にしながら、細部や感情の太い幹をはっきりと指定してみた。
身体表現と音のブリッジについても、かなり芝居の質感を変えてしまうので、やはり拘りたいと想った。
組み込まれた家族による、家族の憂鬱の物語として、ひたすらネガティブなやりきれない空間を創り出してみた。ますおくんのプリムラの音をこの物語に組み込 んだことはおそらく共同幻想で、成功だった。壊れゆく家族のシーンにはDubMasterXの音。崩壊までのこのふたつの音の混交が面白かった。
1回、全部を通してから、組み込まれた家族のシーン部分を再構築した。役者たちから産まれたシーンを土台に置いたので、方向性がわかりやすかったのか、格段によくなった。
これで、もう一度通せたらもっと練れていくだろうな。反芻しておいてね。
この芝居は問題提起で終わる。観客席に意識をもっともっと飛ばしていきたい。
あなたにとって、家族、とは何ですか?
2作品目は、愛情の物語。メロドラマを創ってみた。即興で大胆にカットアップした。自然に抱擁。音が来るかな?くらい優しい物語、大成功。うちの稽古場、愛の稽古場なのだ。
今回はとことんドロドロになって、最後はほんわか幸せになれたね。
肝心の、拘ったタイトルを言い忘れた。今回の作品は
「組み込まれた家族の憂鬱かつ新鮮な景色と追憶と」
作・演出 森島
音 『Youth Center』byPrimula+『SOUNDSCAPE』byDubMasterX
出演 松本渉&石渡陽子