2014/8/25
開かれた稽古場へ行く。今回はエレベーターが工事中と連絡がきていて、スタジオのあるR階まで外階段を昇る。DubちゃんはDJ機材を携えて登る。ウォーミングアップ完了。めったにない参加者なしだった。それなら、わたくし稽古させていただきます、と開始。自主稽古のような時間ではあるが、Dubちゃんにもこんな時に探っていただきたいので、しっかりDJ機材駆使して音を入れて貰った。撮影、見学の花。一番厳しい観客でもあるので大歓迎だ。
「歩く」心を動かし乍ら歩く、という課題なのだが、身体表現としての感情描写を創ってみた。音との共存を意識しながら、25分。深い哀しみ。そして、希望まで。途切れる事なく想像していけたので、感触良し。
後半は作品を一人芝居で創る。これはまた来週でも創ろうと想っているので、今回は台本は未公開で。
死んでしまったあのひとのお骨をポリポリ食べました。
稽古に行く前に天井桟敷の田中浩司さんが当時のチケットノルマ、天井桟敷の経済の話を記事にしていて、実にあの時代への羨望を感じたのだが、さっき帰宅してみたら、根本さんが「いかにしてチケットノルマを捌いていったか」の血と汗と声と熱の籠ったコメントをなさっていて、泣けてきた。
演劇を何とするか。熱がないなら別にやらなくてもいいし、演劇でビジネスなんてたかが知れてるよ、やめておきな、と想っている。寺山さんの求心力はいわずもがなとしても、当時のこの劇団の人々たちは今も尚、熱い理由がよくわかったのだ。
誰扱いだの、チケット買ってくれたから、買うだの買わないだの、役者同士でいったりきたり、にいつも疑問を感じている。スケールの違う血の滲む努力の先に観客が集まるのだよね。軽く「根本さん的チケットノルマ達成術」を教えたくないので、志のある向きは探してみてね。素敵だわ。