2014/10/27
さあ、久しぶりの公演も決めて今日も2人の出演が決まり、モチベーションアップして鼻息荒く、開かれた稽古場へ。この稽古場は心を動かす、身体を自由にするをテーマ、アンカーにした訓練を続けている。本日参加3名、見学1名。
出演の決まっている役者も久々に参加。節目を感じていたので、何となく安堵した。どうしても公演が念頭にあるので、ノリしろがなくなり、尖って飛ばしてしまう。けど、これくらいのペースでいかないと、時は金なりかと想っていた。まずは「歩く」心を動かすことは変わらないが、想像力の訓練も含めたスキルで「地獄を歩く」冒頭にちょいと刺激を伝えたので、初っぱなから異空間を産むことができた。それでも、まだまだもっとの「この世でない場所」に身を置いた想像が欲しいと想った。そこそここのくらい、というものではない場所、地点に昇華していきたいのだ。直ちゃんのいい瞬間を掬い上げていきたいと想うのだが、どうしても表面、説明的なことになってしまう。
松本はもっと混乱し狂乱するところへいけそうだったのだが、待ち切れなかった。今後はよろしく。悠平は1人で伸び伸びやれた前回にくらべてまとまってしまった。もっと尖って、突っ込んでほしいわ。悠平には若さというてっぺんなしのエネルギーが絶対欲しい。
続いて「煽る」観客席との共存、巻き込みのための課題。ただただ睨み据えるというような既出、やり古された方法ではなく観客への、、、、後は各位に伝えた通り。今回の流れは土台としよう。直ちゃんは腑に落ちていなかったので、説明を加えた。次回は感触が掴めるのではないか。忘れないうちに再挑戦ね。
がなりたてるだけではなく、創っていこう。
観客になったことでより感じることができて、あたしも学べた。
次は「感情の箱」課題の目的、感情の動きが瞬時で雑だった。それから箱に入っているものが日常に近過ぎて面白くなかった。箱には哲学や観念や風景や想い出さえも詰め込むことができるのだから。
前半最後はダンスバトル。ショーアップしていくことを常に考えていきたい。それぞれのスキルに合わせてアドバイス。スタイリッシュにかっこ良いシーンを産んでいこう。
エリアの使い方、移動の方法、観客席との距離なども並行して組み立てていこう。
後半は、作品創り。今回は過去作で、ストレートでわかりやすいものを創った。実感してその「僕」になることを掴んだ上での、台詞の時間軸、台詞の質をどのように伝え、表現に繋げていくかを身につけておいてほしかったので。
実感をするためには憑依してほしいのよ。客観的に他人を演じるのではない。
演劇は学問でも分析をみせても何の感動もないということ。
2度目の悠平は埋まって来ていたが、抜けてしまったこともあった。その場で感じていくことがまず大事なのだよ。少しボタンが掛け違えば、流れは変化していく。その変化を受け入れて新たに感じ、重ねていくことだよね。あがくとどんどん掛け違っていくので、迷宮に入っていくから。今感じたことを大事にね。
松本は自身が感じていたほどのダメさ、ブレはなかった。初見では合格点レベルのできだったのではないか?重ね、繰り返すことで最後にお願いしたように、時間軸や場所にきっかり切り替え、身を置けるようになるともっと深いところからマグマが湧くであろう。それが欲しい。
直ちゃんは客観にいることをやめれば、いいものが溢れてくると期待する。どうやるかではなく、どう居るかなのだ。
今後も公演の稽古とは別に、訓練は繰り返していきたい。公演出演者には+要素となると想うので、さらに訓練訓練だよーん。
とにかく、松本には大きなブレがなくなってきたことは、非常に安心だ。そして、楽しみだわ。
今回は上記のような訓練だったので、台本は公開しない。使用曲は動画でどうぞ。
今後も当面は月曜日は開かれた稽古場として続けます。これまで通りに参加どうぞ。
公演稽古時期は稽古に充当していく可能性大なので、その節はご理解、ご協力くださいませ。
★ 今回の動画は臨死の身体表現「宇宙の胎児の見る夢は僕の記憶の暗号」〜台詞まで。台詞の声が弱いなあ。頼むよ〜。
以上。