2009/03/02
日常訓練から逃げるな


イリノイのリンカン、初の通し稽古だった。あたしは電話が通じなくなるので、寒空の下で電話番をしなければならず、じっくり観ることはできなかったが、全体の流れを、出演者ほぼ全員が感じることがはじめてできて、よかった。
これから、稽古はもちろん、衣裳、小道具も入り、それにも慣れていき、転換もあり、お客様への最後の宣伝もありで怒濤の日々になるだろう。
あたしの方は思いの外、リンカンブームとかでプレスの反応が悪い。ひとつ手応えのあるところがあるので、決めたいな。
稽古を11場まで見て、開かれた稽古場へ行く。リンカンの稽古場からも3名の参加表明があったのだが、結果、稽古後に酒を呑みに行ってしまい、全員頓挫。
日常訓練から逃げても、酒を呑んで理屈をこねても、いい役者になんかなれるものか。
別に低きに流れる者は勝手にしろだ。
今日はいい稽古だった。参加者それぞれにアドバイスもし、ダメも出しながら進行した。ごはんの席でもそれぞれの質問を受け、応えた。
今日の稽古日記は書かない。稽古から逃げた役者でもない役者たちへの罰だ。
うちは劇団ではない。だからと言って、自由をはき違えた者たちを叱ったところで、通じないだろうと冷める。
ぶち切れて、ストンと冷めて。心を失わないために、人の心を裏切る人たちとのつきあいは願い下げだ。
自分でこの座組への出演を掴んだとでも想っている自惚れで、やればいい。
許せない。ミーティングと平気で制作に嘘をつける人々を許さない。