2009/08/30
感情が極まる時は、それは予測のできない劇的瞬間を生む。


台風の中、せっせといつもの開かれた稽古場にいく。参加者から欠席のメールが次々に入り、参加者ゼロになる。日常訓練の習慣はなかなか強 制力のないことなので、ま、いっか。自分の稽古をしようと想う。先日も音楽家の友達にいったのだけれど、友人のライブに行けば、踊る。身体を動かす。大音 量の中に静かに身を置いてみる。そんな時も常に表現を考えているのだ。と。
この夏の公演の稽古場で、マリーを演じた役者が感情極まって、もの凄い顔をした。あたしはこの役者の神髄を掴まえた気がして、嬉しかった。この瞬間は、本番中もかならずあった。感情が極まった瞬間は、本当に劇的で身震いする。
鳩山氏のこの顔、至福。至福とはこれだよなと想う。最近、あたしはこの政治家が大好き。田中角栄氏以来久しぶりに。
結局、稽古にひとりMながやってきたので、マンツーマンの稽古。細かくダメをだし、細かくあたしも演ってみせた。
歩く。佇む。イメージを言葉にする。歩きから怒り、佇み。歩きから殺意、佇み。殺意から実行、発狂。レミング影子のシーン抜粋。身体表現。死のエチュード。
身体の動き、イメージの作り方、見せ方、台詞術、反応のポイント、身体の反応、及びその見せ方。
すべてを実践してみせた。しっかり掴まえてくれれば、こんなにわかりやすいヒントはないはず。
身体表現は見学者も含め、全員で。まず音を聴くこと、身体を動かすこと、リズムへのひっかかり方を細かく助言した。
とにかく通って稽古場に来れば、こんな風に2時間稽古場を独り占めできたりもする。
今日はすべてダメを出したので、これくらいで。