2009/09/07
繰り返すことで、感情が高まる、感情の感度があがる


まず、かつらが届いたので、稽古場についてかつらを加工してみる。イメージ通りにうまくいった。気付けば、かつらが加工しやすい長さに カットされていて、メイクちゃんに感謝する。稽古を拝見する。役者ふたりの心がとてもよく動いていて、感動した。やりすぎず、丁寧に感情を動かす。いい稽 古だった。
2回目通しはさらによかったと後刻、演出から歓喜メールが届いた。あたしは、途中で小道具、衣裳の受け取りに向かったので、感動二乗の2回目は見損なっ た。牛込河田までいく。衣裳も時代劇なので和物。いろいろ教わり、勉強になる。武士の袴の紐が複雑に畳まれていて、これ、わからない、、と言うと、丸めな ければいいよと言われる。明日、研究してみよう。襦袢から、お紐まで用意して貰い、よかった。ところが、出道具の到着が遅れて、待つ。中庭でここのワゴン が出ていて、投げ売り。いつもは受け取りや返しで、すぐ立ち去るのだが、今日は待ったので、つい、ハンガーを見てしまい、気付けば、下駄のサンダルとT シャツと黄色いバラのパンツを買っていた。合計600円。見事な安さ。小道具を受け取り、足りないものを確認、開かれた稽古場へ急ぐ。本日も地味に3名、 見学1名。久々の参加者Hでがふらりとやってきて、嬉しかった。3人の濃い稽古開始。3人にダメだししながら、進めたので、流れだけ書いておこう。今日 は、高まった感情から。号泣の15連発。最初はまったく泣けない。泣こうともしていないので、ここは自己啓発セミナーではないと苦言。役者のモチベーショ ンでいてほしいのだ。繰り返す、繰り返す。繰り返す中で、号泣から泣き崩れるに変えていく。身体の無駄な力を抜いていく。Hでがよくなった。感情が切れる と頭が上がる。不思議だけれど、よくわかる。Mなはまだまだ感情が動かない。表面的なものを削ぐ。Yなも感情の波が弱い。とことん想うこと、イメージをし ていくことしかない。
次に死の発見のエチュード。Hでの反応がいい。Mna,Yなはその瞬間がまったく出来ていない。連発3回。Hでがとてもよかったので、抜いて他の女優に見て貰う。感情が動いていると見ているこちらの感情も動く。
長いエチュード。歓喜、喜びからのエチュードを10分続けてみる。言葉が次々に続くことで実感が薄れていく。反応が弱い。芝居は反応だ。
結果、喜びが置き忘れられる。暗いシーンで、わけがわからなくなる。やろうとしている役作りがぐだぐだだったので、どんな人たちなのかどんどん見えなくなっていった。
思い切りが悪い。
発声。四股の踏み方から直していく。美しくみせることを意識に置いて、身体の癖を矯正しながら。発声は3人とも喉から頭に抜ける。ダメ。腹式呼吸の確認。四股発声、3巡。腹筋強化、腹式強化。発声の日常訓練をしなさいっ。
続いて、身体表現。音と身体を融合させる課題。Hではイメージを追い、面白かったが、身体表現とは遠い。女優ふたりはお遊戯。止める。
筋肉への意識、基本的なレッスンで、再度。確実なテクニックを身につけるためには、基本が大事。Hで、Yなは少しわかったようだ。
相関図。3連発の予定だったが、MなVSHでVSYなの3人なので、止めトメでダメだし、繰り返す。熱いものが見えない。嫉妬や愛が見えず、表面的だった。反応のポイントを指示するが、指示を受ける前に反応できてなんぼでしょ?甘い。
以上。
必死にやること、繰り返すこと。待っていても誰もできるようにしてくれないよ。稽古を繰り返す、感情を高めるためには繰り返すしかない。
着火が遅い。
ダメだしをしながらの稽古だったので、内容のみ。
参加者は、ダメだしを次の稽古までに解消してきてくださいね。