2009/11/16
いわば秘伝?

昨日は稽古をみっちりした。つい先日舞台を終えてから、またコツコツと復帰体勢で参加のM本と3度目参加のY子だけの稽古とわかっていたので、2時間の連続した課題を創って行った。言ってしまえば、M本Wのためのソネット。
というわけで、昨日の稽古内容は秘密。やり続けているとこういう贈り物が貰えるのですね、とM本は言った。
女友達のRちゃんから発声についてのメールを貰う。歌も歌い、見事な役者声をもった彼女は言う。変態倶楽部(Rちゃんがそう書いてきた。笑。いや、劇団羊のしっぽなんですけれど。爆)の皆さんに伝えてくださいと。
「喉は想定外の音量は潰します。音量の輪郭は想定して演技するもの」
その通りだと想う。
最近、腹式呼吸の確認以外は発声課題を減らしている理由もここにある。
昔、夫の主宰する劇団で主役をやらせてもらった。がちがちのアングラ芝居で精一杯に勢いで叫ぶ台詞や悲鳴、頭から最後まで出番が続く。どんどん声が潰れていった。打ち上げではまったく声が出なくなった。
この時、発声はいかに大事かを身をもって知る。
その後は、一度声を使い切り、潰して、さらに鍛えるという方法を取っている。
役者にとって、声は必要なのだ。輪郭のない声は、言葉がわからないのだ。
発声は毎日続けてくださいね。
そして、相手役に届く声、気持ちから出てくる声、声の実感をなにより感じ、身につけて下さい。

この稽古場を続けてきてよかった。
昨日は身体表現にも参加してみたが、まだまだわかっていくことがある。
昨日は漁師の詩が叫びたくなった。
芝居が好きで好きでたまらない。

というわけで、見学者も面白かった。とにこやかだった。
へんな芝居を観るより今日の稽古は面白かったと言っていた。
M本、まだまだいい役者になるだろうな。

開かれた稽古場は一切の経験値は問いません。
初心者も舞台歴何十年の方も同じ舞台の上、敬意は必要でも
芝居は先輩後輩はいりません。
どんどん参加して、スキル、上げてくださいませ。