2010/02/01
貧乏はいやだけど、お金を基準にものをみなければいいことたくさんあると想う

今週は開かれた稽古場もやったし、先の芝居の打ち合わせで決断もしたし、夏にずっと関わりたかった芝居の制作をやらせて貰えることになったし、ピンターのチラシも撒いたし、稽古にも行ったし、衣裳の打ち合わせもした。
やっと2月の声をきいて、今月はやっとうちの助成金も入るし、あと一息の昇り調子の忙しい日々だった。感情の振れ幅も大きかった。
今週の稽古日記を書かなかったのは、参加者がHでだけだったので、すべての課題をあたしとふたりでやり、話をしたからだ。
稽古内容だけ記しておこう。歩くからのシーン作り 5連発。感情からのシーン作り 怒りから3連発。殺意からの感情と表現。奇妙な部屋。台詞。
渋滞したシーンもいくつかあったが、なかなか面白かった。あたし自身のための稽古でもあったので、感情が研ぎ澄んだ。台詞は読む度に新しい感情が生まれて いくピンター作品を楽しんでいる。表現としては感情を音にすることに着目している。感情は動かし、さらにそこに音としての声を重ねる。殺意のエチュードで 試した。感情をそのまま声にできると感情が激しく変化することを掴んだ。涙が止まらなくなった。そこにHでが絡んできた。激しい情動に必死で身体的にも抵 抗した。その中にいるので、冷静な目は持てないが、激しい空気の振動がよかった。見学者がHでを誉めた。いい稽古だった。
はじめて奇妙な部屋に挑戦。日常の実感と他者への実感。なるほどね。結局、あたいは酔っていて部屋を間違えたらしい。知らない町の知らない部屋だった。何故かそうなって、あたしは千鳥足で玄関を出た。
3月ピンターの衣裳の打ち合わせで衣裳のMくさんに稽古場に来てもらった。あたしは彼女のセンスが大好き。彼女から出る言葉がなんとも心地よい。相性なのかもしれないけれど、お金の話にも曇りひとつない顔をしてくれる。嬉しい。
小沢さんが不起訴になる。あたしはこういう事実云々、結局お金でグラグラ揺れる世間がうっとおしい。そして、小沢さんかっこいい。
貧乏はいやだ。だから、お金がない、ないと想わないことにしている。